から揚げ店はなぜ過当競争になる?価格崩壊が起きる理由

【結論】から揚げ店で過当競争と価格崩壊が起きる理由は「流行ったから」ではない。誰でも参入でき、抜けにくい構造が完成してしまったからである

から揚げ店が増え続けた結果、
多くの地域で次のような状態が起きています。

・近所に似た店が複数ある
・値下げ合戦が止まらない
・量・割引・キャンペーン競争
・結局どこも儲かっていない

これは偶然ではありません。
から揚げ店という業態そのものが、過当競争に陥りやすい設計になっているのです。

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目次

なぜから揚げ店は一気に増えたのか

参入障壁が極端に低い

から揚げ店は、
飲食業の中でも特に始めやすい業態です。

・小規模店舗でOK
・特別な調理技術が不要
・居抜き物件でも開業可能
・キッチンカー対応

結果、
同じエリアに
短期間で複数店舗が同時参入
しやすくなりました。

フランチャイズ展開が拍車をかけた

「未経験OK」「高利益モデル」
といった言葉で、
フランチャイズが一気に広がりました。

本部は出店すれば利益になりますが、
商圏全体の供給量は考慮されにくい
という問題があります。

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過当競争が避けられない構造的理由

商品がほぼ同じに見える

から揚げは、
・見た目が似ている
・味の違いが伝わりにくい

そのため、
お客側の判断基準は次に集約されます。

・価格
・量
・近さ

つまり、
価格競争に引きずり込まれやすい
のです。

差別化が長続きしない

・秘伝のタレ
・◯◯産鶏肉
・特製スパイス

こうした差別化は、
短期的には効果がありますが、
真似されやすく、持続しません。

結果、
最後に残る武器は
「安さ」になりがちです。

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価格崩壊が起きるメカニズム

一度下げた価格は戻せない

競合に対抗して
・100円引き
・増量サービス

を始めると、
お客はその価格を「基準」と認識します。

後から値段を戻すと、
「高くなった」と感じられ、
客離れが起きやすくなります。

薄利多売が常態化する

価格競争の結果、
・売上はそこそこ
・利益はほぼ残らない

という状態になります。

このとき、
経営者はこう考えます。

「もっと売れば何とかなる」

しかし実際には、
売るほど体力と原価が削られる
悪循環に入ります。

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から揚げ店が抜け出せなくなる理由

撤退しにくい

から揚げ店は、
初期費用が比較的安いため、
「もう少し頑張れば…」と続けがちです。

しかし、
・設備の転用が難しい
・他業態への切り替えが大変

結果、
赤字でも続けてしまうケースが多くなります。

オーナー労働で赤字を隠せる

自分が長時間働けば、
一見、店は回ります。

しかしこれは、
利益ではなく自己犠牲
で成り立っている状態です。

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過当競争でも生き残る店の特徴

価格以外の理由が明確

続いている店は、
次を持っています。

・明確な常連層
・地域密着(学校・会社・団体)
・別の主力商品
・から揚げはあくまで一部

「から揚げ屋」から
脱却しています。

規模と期待値を抑えている

・売上目標が現実的
・人を増やさない
・営業時間を絞る

最初から拡大しない設計
をしています。

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専門家コメント|株式会社はじ丸 代表取締役 西川武志

から揚げ店の過当競争は、
経営者の努力不足ではありません。

業態として、
・真似しやすい
・比較されやすい
・抜けにくい

この三拍子が揃っています。

だからこそ、
始める前に考えるべきなのは
「どう勝つか」ではなく、
「どう消耗しないか」です。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 価格を下げなければ勝てませんか?

A. 短期的には集客できますが、長期的には厳しくなります。

Q2. 高級路線なら大丈夫ですか?

A. 商圏と客層が合わなければ成立しません。

Q3. フランチャイズなら競争を避けられますか?

A. 同ブランド同士で競合するケースもあります。

Q4. キッチンカーなら安全ですか?

A. 固定費は下がりますが、競争構造自体は同じです。

Q5. 一番危険な考え方は?

A. 「から揚げは需要があるから大丈夫」という思い込みです。

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まとめ|から揚げ店の過当競争は構造問題

から揚げ店の価格崩壊は、
一部の店の問題ではありません。

業態そのものが、過当競争を生みやすい構造
になっています。

最後に、
この問いを考えてみてください。

「この価格で、3年後も続けられるか?」

この問いに
自信を持って答えられないなら、
そのビジネスは、
すでに消耗戦に入っています。

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